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【303】Re:今週の出走馬（5/28-29）

ファピアノ - 16/5/29(日) 15:09 -

鷹匠さん，出走馬ＵＰありがとうございます。

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2016年5月29日（日） 2回東京12日 10R 第83回東京優駿(ＧＩ) 発走 15:40
> サラ系3歳オープン（国際）牡・牝（指定）定量 2400m　芝・左
> 本賞金: 20000、 8000、 5000、 3000、 2000万円
>

ディーマジェスティ牡3 57kg 蛯名正義鷹匠 (4位)
> マイネルハニー牡3 57kg 柴田大知
> マカヒキ牡3 57kg 川田将雅さま (4位)
> レインボーライン牡3 57kg 福永祐一オロロン (11位)
> エアスピネル牡3 57kg 武豊【外】ファピアノ (3位)
> アグネスフォルテ牡3 57kg 松山弘平
> ロードクエスト牡3 57kg 岩田康誠【外】Freizeit (2位)
> サトノダイヤモンド牡3 57kg Ｃ．ルメール焼魚定食 (1位)
> マウントロブソン牡3 57kg Ｔ．ベリーなおくん (1位)
> スマートオーディン牡3 57kg 戸崎圭太焼魚定食 (13位)
> アジュールローズ牡3 57kg Ｈ．ボウマン
> リオンディーズ牡3 57kg Ｍ．デムーロ HISA (2位)
> レッドエルディスト牡3 57kg 四位洋文
> ヴァンキッシュラン牡3 57kg 内田博幸 Freizeit (1位)
> イモータル牡3 57kg 石川裕紀人 ussy (6位)
> ブレイブスマッシュ牡3 57kg 横山典弘
> プロフェット牡3 57kg 浜中俊 HISA (18位)
> プロディガルサン牡3 57kg 田辺裕信 HISA (1位)
>
>

ご無沙汰しております。

毎週欠かさず競馬もPOGもチェックしているのですが
３月から週末が忙しい生活に変わったためなかなか書き込みが出来ませんでした。
しかし，ダービーとなると仕事をしながらでも何か書かずにはいられない…
というわけでモソモソ出てまいりました。

歴史的な評価は後々になされていくのでしょうが，実感として今年のＰＯＧは
「ハイレベル」だったという印象です。その意味の一つはメディアでいわれているように
2世代レベルが高いということ，もう一つの意味は評判馬が比較的順当に
活躍してきていることです。私はこれまで20年近く複数のPOG幹事として
集計をしてきたのですが，今年は先週段階で勝利数や獲得賞金で過去最高を
記録しているところが複数あります。新馬開幕前からそうした気配はけっこう感じていて
血統的な期待馬も育成段階からの評判馬も多数いるなあという印象を持っていました。
一昨年ならば１位抽選となったポルトフィーノやラヴズオンリーミーの産駒が今年は
単独で指名出来ましたからね。おかげさまでどこのPOGでも盛り上がっているのですが
肝心の自分の成績はこれまた史上最低。ひと月分の給料が飛ぶくらい負けました(笑)
馬券的にもスポーツとしても楽しみなダービーですが，やっぱり自分の指名馬が
出走してこそのクラシックですね。

そんなわけでエアスピネルには頑張って欲しいのですが，勝ち負けまでは苦しそう。
馬券は人気でもディーマジェスティに期待をしたいと思います。

[予想]
◎01ディーマジェスティ
○14ヴァンキッシュラン
▲12リオンディーズ
△08サトノダイヤモンド
×05エアスピネル

[馬券]
★馬単
01→(05.08.12.14)
1600円×4＝6400円

★３連単
(01.12)→(01.08.12.14)→(01.03.05.08.09.10.12.14)
100円×36＝3600円

計10000円

ディーマジェスティの２代母シンコウエルメスの名前を聞くと懐かしくなります。
私が血統や海外競馬に興味を持ち始めた1993年頃，シンコーファームは
世界競馬の香りをもたらせてくれるお気に入りの牧場でした。
メイプルジンスキーやピンクタートルやサラトガデューやハイドロカリドといった
世界的な良血牝馬や活躍牝馬を集め，レディパステルを繁殖留学させたり
プレイメイトの近親など繁殖目的でのマル外馬の輸入にも積極的でした。
頭数こそ多くなかったものの，社台にも匹敵するような繁殖レベルだったと思います。

そんな中の一頭がシンコウエルメスでした。ジェネラスの妹でしかも
サドラーズウェルズ！よくぞそんな血統の馬を買って来れたものです。
もっとも当時の私は「サドラーズウェルズは欧州に返せ！ストームキャットはアメリカに帰せ！」
と言っていたものでした。確かに競走馬としては大いなる無駄となりましたが
繁殖として母系に入ってみると，日本には不適合だったこれらの血が
いま大きく実をつけています。血統や馬産は20年ひと仕事といえるのかもしれません。

しかし人間の人生は血統ほど長く辛抱強いものではありません。
それから数年のちに新興産業は倒産し，安田さんは競馬界から退場してしまいました。
早田牧場と共に，社台グループへの対抗勢力を失ったことは日本馬産の損失でした。
しかし，その内実を見聞きすると起こるべくして起こった破綻だったようです。
当時のマニアックな馬産の本（季刊「名馬」）などで見た熱く未来を語る安田さんや早田さん
の姿はどちらも似ていました。いや川上悦夫や岡田繁幸もみな似ていました。
血統や世界競馬を瞳に映した者はみな熱に取りつかれた語り口でした。
そんな中で吉田照哉だけは違っていました。彼の人間性は知る由もありませんが
彼は昔から容赦のないビジネスマンという印象で，彼の語りはいつでも
彼個人ではなく「企業」のオーナーとしての言葉であり，たまに「彼個人」
として語った言葉はだいたい的外れで陳腐なものでした。
社台グループという大企業を作り上げたのはたまたま引き当てた
当たりクジではなく，単に資金力がもたらしたものでもなく
強力な下部構造から構築された組織力そのものだということが
あの凡庸なリーダーによってかえって知らしめられているような気がします。

今年のダービーはノーザンファームが９頭，社台ファームが２頭。
ディーマジェスティはこれらの包囲網を突破することは出来るのでしょうか。
道半ばに倒れたホースマンたちの魂が浮かばれることを期待しています。